2010年02月26日

関西学院大学4年進級作品「マイノリティとの対話」第5回

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担当名本美保さん
〜インターセックス(半陰陽)〜
◆オープニング
今回の番組のテーマはずばりセクシャルマイノリティです。セクシャルマイノリティといっても様々ですが、私が焦点をあてたのはインターセックスです。おそらく初めて聞いたという方も少なくないのではないでしょうか?
インターセックスとは遺伝子、染色体、性腺、内性器、外性器などの一部または全てが非典型的であり、身体的な性別を男性や女性として単純には分類できない状態にあることをいいます。例えば、女性的な外見や外性器をもちながらも精巣をもった人や、逆に卵巣を持ちながらも男性的な外見や外性器をもった人、さらに卵巣も精巣も両方もった人もいます。
インターセックスについて知らなかったという方は驚いたのではないでしょうか??今日、ゲイやレズの芸能人が注目を集めたりしていますが、それに比べてインターセックスはカミングアウトしている人がまだまだ少ないです。そう、カミングアウトしている人が少ないから世間はインターセックスを知らない。知らないからインターセックスに出会ったときに差別的な目を向けるのです。医療機関での検診や学校生活で身体をむやみにさわられたり、好奇のまなざしで見られたり、差別的な言葉を投げられたりと、インターセックスは大人になるまでの間に、自分の身体に対する尊厳を少しづつうばわれてしまうのです。そしてそんな世間が怖いからインターセックスの人は周囲にカミングアウトすることがなかなかできず、一人で悩みを抱えているひとが多いのです。まさに負の連鎖とはこのことですね。知らないことを理解なんてできるはずがないですもんね。だから自らがインターセックスであるという確認さえ難しい人がいます。乳幼児期に医者の進めや親の要請で医学的な処置が施された場合、カルテが失われていることがあります。担当医や親の多くはその事実を口にしないので、自分自身がインターセックスであるということがわからずに、身体の不調や変化に苦しむひとがいるのです。
これらのインターセックスが抱える問題を解決するには、まずは一人でも多くの人がインターセックスについて知ることだと思います。今回、私は実際にインターセックスとメールでコンタクトをとりました。その人は新井祥さんといって、世間に自分がインターセックスであることをカミングアウトしている漫画家です。新井さんは30歳まで女性として暮らしていて、ご結婚もされていました。しかし不妊治療をしている際に自分の染色体がXYであることが判明したそうです。通常、女性の染色体はXXで、XYは男性の染色体なのです。自分の染色体がXYであることが分かってからは男性として生活することを決意しだそうです。男性として生活しているといっても、男性ホルモンを打ったりはしていますが、性転換手術はしてないそうです。
◆インタビュー
さて、ここからは私が実際に新井さんとやりとりしたメールの内容を読み上げていきますね。
新井さんの「性別がない」の1〜6巻までと「性別がないということ」を読ませていただきました。 ユーモアをまじえながら、新井さん自身が半陰陽としてどう生きているかを綴った作品は非常に興味深いものでした。 新井さんの著書を読ませていただくまえから、新井さんが女性として生きていて、ご結婚されていることも知っていたのですが、10代の頃は男性化していたということは作品中で初めて知りました。 女⇒男⇒女⇒中性(現在)って感じですよね?? 半陰陽の方は女性化する時期や男性化する時期が交互にきたりするんですか??
という質問には次のような内容のお返事をいただきました。
「半陰陽といってもいろいろなので、人によると思いますよ。ずっと一定して戸籍の通りの性自認の人もいれば、ころころかわる人もいます。変化のタイミングは恋愛によるところも多いかもしれませんね。ただ、恋愛をしたからかわるのか、かわったからその対象に恋愛するようになったのか…にわとりとタマゴのどっちが先かはわかりませんね。ということでした。
なるほど、変化のタイミングについては実に興味深いですね。恋愛によってホルモンの分泌が活性化されるという話を聞いたことがあるのですが、やはり身体と心は表裏一体なんですね。
私は近頃恋愛してないので女性ホルモンが少なくなってるんじゃないかって心配です。
ところで、私が新井さんの著書を読んで驚いたことの一つに、男性化しているときと女性化しているときとで靴のサイズが変わるということがあります。
これは骨格自体に変化が見られるということなんでしょうか??
それとも骨の周りについている筋肉のみが変化しているのでしょう??
という質問に対する答えには
◆「ホルモンのうつりかわりで骨格もかわりますよ!筋肉だけではなくて…足だけでなく背も少し伸びました。あごや骨盤の変化が一番わかりやすい部分かもしれません」というお返事をいただきました。
同一人物なのに、ホルモンの分泌の変化で骨格まで変化するんですね。
突然今までの靴や洋服が着られなくなるわけですから大変ですね。
男性化して、またその後女性化したときは、骨格は元に戻るんですか?
◆「医者に聞いた話だと、一度成長した骨格は戻らないらしいです。
ですからマンガでいうなら、女らんま→男らんま、はありえてもその逆の変身は難しいわけですね。」
じゃぁ、男性化してから再び女性化したら少しがたいのいい女性になっちゃうんですね。
話は変わり、 今回の番組のねらいは ひとりでも多くの人にマイノリティについて考えてもらいたいと思っています。
私自身インターセックスについて知ったのはここ8、9ヶ月以内です。友達に私の取材のテーマを話しても必ず「インターセックスって何?」という答えが返ってきます。周囲の無理解があるからカミングアウトする人たちが少なく、そしてカミングアウトする人がいないからインターセックスを知らない人が多いというような流れができてしまっていると私は考えています。
親にも自分の体のことを相談できない子供達がいると思いますが、新井さんは親に自分がインターセックスであることを打ち明けるとき抵抗はありましたか?
◆「抵抗というものは不思議とありませんでしたね。ただどんな反応をされるんだろ・・・とは思いましたが。まぁ実際に親にカミングアウトしても、うちの親はケロッとしてましたね。女にしてはどうも男らしいのが納得がいくって感じで。小学生の時、女の子にしたらがたいがよかったので巨人扱いされていじめられてたんですよ。でもやられっぱなしじゃ悔しいからいじめてくる男の子にやり返してて。でも、やはりうちの親みたいなのは稀で、自分の子供がインターセックスだと分かったときに困惑する親がほとんどみたいですね。インターセックスの読者からメールで色々なことを相談されることがあるんですが、周囲の反応が恐くて親にすら相談できないって子も多いですよ・・・
なんせインターセックス自体が世間にあまり知られてないですし・・・
誰にも相談できないっていうのは本当につらいですよね。自分の生まれ持った身体に関する悩みって計りしれないですよね。日本語でマイノリティっていったら、社会的に立場の弱い人たちっていう意味が強いですが、そういった意味でセクシャルマイノリティがマイノリティじゃなくなるような社会ってどんな社会だと思いますか??ちなみに私は、人は特定の属性に還元されないと考えていますので、ジェンダーに縛られず自分の生き方を選び、好きなファッションに身を包み、そんなお互いを尊重しあえる社会だとおもいます。」
なるほど。ジェンダーに縛られない生き方か・・・
◆「僕もそういった意味で、自分のホームページのプロフィールには性別を両性って表記してます。既存の「女らしさ」や「男らしさ」という規範がたまたまフィットした人は幸運ですが、セクシャルマイノリティにとったら実に厄介な規範です。セクシャリティは人権であり、その多様性は認められるべきです。セクシャリティのあり方は、それが他人の人権や人格を傷つけるものでないかぎり、国家や社会によって、あれこれと強制されるべきものではありません。」
以上が新井さんと実際にしたメールの内容です。
◆トーク1
新井さんとのメールを通して、インターセックスの身体の変化について詳しく知ることができました。特に恋愛と身体の変化が密接な関係にあることは実に興味深いものですね。新井さん、お忙しい中毎回丁寧なお返事をくださりありがとうございました。
◆トーク2
この番組が、番組を聴いてくださったみなさんにとって多様化する性について考えるきっかけとなったらいいなぁと思って、番組の制作をしてきましたが、制作していく中で私自身とてもいろいろな事を考えさせられました。世の中の人間は男と女、そのどちらかでしかないというような偏った見解は今の私の中には存在しなくなりました。男であること、女であること、は個人が持つ属性の一つにすぎないのです。誰もが無数の属性を兼ね備えた個人であり、その個人の尊厳が踏みいじられることがあってはいけないと改めておもいました。自分の生まれ持った性について悩み、誰にも相談することができず、ただただ周りの目を気にしながら生きていくインターセックス。常識という名の色のメガネを外して、多様な性のあり方や可能性をみてみましょう。そうすることで、自分の性に対する苦悩から解放される人がいるのです。


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2010年02月16日

関西学院大学4年進級作品「マイノリティとの対話」第4回

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担当青山寛幸さん
〜非正規労働者の現状〜
◆トーク1

◆トーク2

◆トーク3

◆トーク4

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2010年02月09日

関西学院大学4年進級作品「マイノリティとの対話」第3回

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担当伊藤暁香さん
〜性同一性障害MTFの方と認識〜

今回は性同一性障害のかたに話を聞いてきました。
性的マイノリティです。
インタビューはゆっちさんという女性の方にお願いしました。
MTFの方で、男性として生まれて女性として生活しています。
性同一性障害とはなにか?
性同一性障害にどのような理解を求めているか?
ニューハーフと性同一性障害の違いは?
性同一性障害の一人として、ありがたみを感じたことはあるか
という質問に答えていただきました。
ニューハーフとは、例えば男でありながら女である方。
性同一性障害とは、男じゃないよ、女だよという方。
大きく違っていることも理解しました。



性のあり方は様々で、多種多様。
いろんな方がいるんだとわかりました。
性別をかえたい変わり者では決してなく、自分の違和感を緩和しようとしているだけ。
いろんな方がいるとわかれば、きっと性同一性障害への考え方や価値観をかわってくると思います。
今回インタビューを快諾してくださったゆっちさんありがとうございました。
非常にデリケートな内容であり、御幣もあったかもしれませんが、快くインタビューに応じていただきました。
posted by FMYY at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ポッドキャスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

関西学院大学4年進級作品「マイノリティとの対話」第2回

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担当築島裕貴さん
カフェ運営を目指す学生達と滞日アジア人女性達
生と共にカフェ運営を目指しているフィリピン人女性にインタビュー
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2010年02月02日

関西学院大学4年進級作品「マイノリティとの対話」

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担当中谷崇志さん。
〜帰国子女の盆小原健〜
日本とは違った文化の中で育った文化背景をさぐる。
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